北京五輪 コメント
北京五輪での食事情
五輪やアジア大会では、選手村への飲食物の持ち込みは原則として規制されてきたが、日本人のコメ、韓国人のキムチなど“伝統食材”は黙認されるケースもあった。
ただ、06年のドーハ・アジア大会では韓国チームがキムチを没収され、抗議した役員2人が警察に一時拘束される騒ぎが起きている。
選手村に入らず、独自調整をする場合はもちろん、食材の使用は自由。
シドニー五輪の高橋尚子はマラソンコースの32キロ付近にマンションを借り、管理栄養士が地元の食材でレース直前までの食事をつくっていた。
北京五輪では選手村や会場で使われる食材は指定農場で生産され、電子チップをつけて流通から調理に至るまでの全段階を管理。
北京五輪組織委員会は安全性を強調しているが“毒ギョーザ事件”を受けて各国から持ち込み規制緩和を求める動きは強まりそうだ。
北京五輪に望む
2008年8月8日から中国の北京市で五輪が幕を開ける。
中国国内では国威発揚や政権の求心力アップにつなげるはずだ。
北京五輪は28競技302種目が行われる。世界の一流選手が鍛え抜いた肉体と精神力の限界に挑む中、日本人選手の活躍も楽しみだ。
ほほえましい目標を掲げたのが柔道女子の谷亮子選手である。結婚、出産を経て五輪三連覇に挑戦する。そして、倉敷市出身でプロ野球で活躍した星野仙一監督が日本代表チームを率いる。星野氏の気迫に選手がこたえてくれるはずだ。
商業主義の拡大に伴う大会の肥大化や拝金主義といったひずみに加え、ドーピング(薬物使用)違反は後を絶たない。アテネ五輪では陸上男子ハンマー投げの室伏広治選手が、繰上げの金メダルという後味の悪いことになった。
夢を壊さないよう、国際オリンピック委員会(IOC)は対策強化など不正の根絶に全力を挙げる必要がある。
急速な経済発展により、北京市内の大気や水質の悪化などが海外から批判され、競技への支障さえ指摘される。地球温暖化対策でも、積極的な取り組みが求められている。
さらに国際社会が望んでいるのは、五輪開催を機に中国の国際協調をはじめ、国内の格差是正や民主化を進めることだ。