北京五輪:出場枠
北京五輪出場権獲得 京子が弱虫克服!
北京五輪出場枠をかけて女子7階級を行い、72キロ級で浜口京子(30)=ジャパンビバレッジ=が3連覇。日本の出場枠を確保して2大会連続の五輪切符をつかんだ。1月のW杯で119連勝でストップした55キロ級の吉田沙保里(25)=綜合警備保障=は復帰戦を飾る4度目の優勝。同じく五輪代表組で48キロ級の伊調千春(26)、63キロ級の伊調馨(23)=ともに綜合警備保障=姉妹も順当勝ちした。67キロ級の新海真美(22)=中京女大=も優勝、女子は5階級を制した。
「終わった」。最後まで脇をしっかり固め、ブルマー(モンゴル)に2―0の完勝。運命のブザーを聞いた浜口は、ひざまずいて顔を覆った。浅草から駆けつけた約50人の大応援団が熱狂の「京子コール」。まるでホームのような観客席に何度もお辞儀し、元プロレスラーの父・アニマル浜口さん、母・初枝さんに駆け寄って固く抱きしめた。「うれし過ぎて」涙はなかった。
初戦がすべてだった。許晴(中国)に第1ピリオド(P)を取られたが、第2Pは片足タックルから押さえ込んでフォール勝ち。「以前の自分ならあきらめてたかもしれない。でも、弱虫な自分をたたきのめしてやろうと思って」。動揺を抑え、自分のレスリングを貫いた。最初の山越えで勢いに乗ると、準決勝は韓国の選手に15秒のフォール勝ち。自信を深めながら決勝まで突き抜けた。
昨秋の世界選手権は、誤審騒動もあり、ズラテバ(ブルガリア)にまさかの2回戦敗退。敗者復活戦も勝ち上がれず女子で唯一、五輪出場枠を逃した。男子相手の練習で防御を徹底強化。今大会前は恒例だった両親の見送りを断るなど、あらゆる面で試合への臨み方も変えた。「つらい日々だった。そこから解放されるだけで幸せです」。
本番までの準備期間を考えても、絶対にここで決めたかった。五輪、世界選手権合わせて14年連続14回目の出場は“ギネス級”の大記録。しかも、両大会で計9個のメダルを持っており、北京では2ケタの大台到達がかかる。銅メダルに終わったアテネの悔しさも忘れていない。「金メダルを取れる夢が近づいてきた」。競技人生における最大目標への挑戦権を得た浜口の目が、再び輝き出した。
北京五輪出場が内定 福原、平野
国際卓球連盟は3日、最新の世界ランキングを発表し、女子で10位に入った福原愛(19)、16位の平野早矢香(22)の北京五輪出場が内定した。この日のランク上位20人(1カ国・地域から2人まで)が自動的に五輪出場権を得る仕組みで、今後、日本オリンピック委員会(JOC)が正式に承認する。
福原は青森山田高1年で出場し、シングルスで16強入りした04年アテネに続く連続五輪出場となる。昨年5月の世界選手権では3回戦で敗退したが、昨秋から転戦した欧州プロツアーで安定した成績を収め、11月に自己最高の10位までランクを上げていた。平野は初の五輪出場となる。
一方、男子は中国出身の韓陽(29)が17位に入り、初の五輪代表に内定した。
北京五輪には1カ国・地域から最大で3人までが出場可能。男女シングルスのほか、3選手で争う団体戦が新設される。団体の出場権は今後決まるが、女子は06年の世界選手権団体戦で3位に入っており、新種目でのメダルが期待されている。
日本卓球協会は、女子の3人目、男子の2、3人目の出場権獲得を目指し、3月のアジア予選(香港)に、すでに選考基準を満たし予選出場を決めている水谷隼(青森山田高)やその他の強化本部推薦選手(未定)を派遣する方針。
北京五輪枠は11~14人が目標 自転車競技
08年8月に開催される北京オリンピックの国別出場枠争いがいよいよ大詰めを迎えた。日本自転車界はすでに男子ロード2人、女子トラック2人、女子MTBで1人の出場枠を手中にし、女子ロードの1~2枠を含めて6~7人の参加枠獲得が確実視される。
その一方で過去に銀メダル1個、銅メダル2個を獲得している男子トラックは大苦戦。フレデリック・マニエ監督は、「トラック種目の男子で5~7人を連れて行けるように、残る国際大会で全力を尽くす」と語る。
男子トラックの参加枠は、ワールドカップの残り2戦と3月末に開催される世界選手権の結果によって確定する。日本は2人1組で走るマディソン、ポイントレース、ケイリン、スプリントで出場枠獲得をねらう。
アテネオリンピックで銀メダルを獲得したチームスプリント(3人編成)は現在世界ランキング14位で、残る3大会で出場枠を獲得できる10位以内をねらっていく。
男子MTBと新種目の男女BMXに関しては、日本の出場枠獲得はきわめて難しいとされる。
北京五輪出場に花 伊調姉妹 ダブルV
レスリング全日本選手権兼北京五輪代表選考会第2日(22日、東京・代々木第二体育館)は男女7階級を行い、今大会の出場で五輪代表に正式に決まった女子48キロ級の伊調千春と同63キロ級の伊調馨(ともに綜合警備保障)姉妹がそろって優勝した。
姉の千春は決勝で坂本真喜子(自衛隊)との接戦を制し3大会連続5度目、妹の馨は6大会連続6度目の日本一となった。
ともに9月の世界選手権で優勝して五輪代表の座を手中に収めていた伊調姉妹が、優勝で1年を締めた。
妹の馨は「格下相手にそれなりの勝ち方をしなければ」と、今年1年研究してきた両足タックルやまた裂きを容赦なく繰り出し、決勝はわずか1分14秒でフォール勝ち。
一方、姉の千春は「負けても五輪に行けるという思いが出てしまった」。
ライバル坂本真との決勝戦は辛勝だった。千春は北京五輪後の引退も視野に入れているため「私たちは2つで1つの金メダル。アテネで逃した夢をかなえる」と話す声に力がこもった。
北京五輪代表 女子は福原、平野、男子は韓陽
日本卓球協会は22日の理事会で、北京五輪代表選出までの手続きを報告した。
来年1月3日に国際卓球連盟が発表する世界ランキングで上位20人(1カ国・地域2人まで)に五輪出場権が与えられ、日本は女子の福原愛(19)=ANA、平野早矢香(22)=ミキハウス、男子の韓陽(29)=東京アート=が入るのが確実となっている。
五輪代表は最大3人で、残りの出場権獲得を懸けアジア予選(3月6-11日、香港)に臨む。その日本代表は1月23日に発表される。
五輪代表争い 男子100キロ超級-嘉納杯柔道
嘉納杯東京国際柔道の男子100キロ超級で石井慧(国士大)が優勝し、来年の北京五輪代表の座をめぐる争いが激化してきた。
これまで同階級は9月の世界選手権(リオデジャネイロ)無差別級で金メダルを獲得した棟田康幸(警視庁)が先行する形だったが、棟田は今大会を欠場。日本男子の斉藤仁監督は「石井が棟田に並んだかな」と評価した。
世界選手権でメダルを逃した井上康生(綜合警備保障)、11月の講道館杯で振るわなかった高井洋平(旭化成)は今大会でともに石井に敗れ、それぞれ2位と3位。厳しい状況となったが、斉藤監督は「井上や高井もチャンスがないわけじゃない」と話した。
男子100キロ超級の北京代表は来年1月末からの欧州遠征の成績を加味し、最終的には同4月の全日本選手権で決まる見込み。
北京五輪出場 男子エアライフル・山下
アジア選手権(7日、クウェート)射撃の北京五輪最終予選を兼ねた大会の男子エアライフルで、山下敏和(自衛隊、写真)が694.8点で7位に入り、来年の北京五輪出場を決めた。
射撃では女子の福島実智子(国友銃砲火薬店)、男子の松田知幸(神奈川県警)、小林晋(岡山県警)に続いて4人目の代表で、30歳の山下は初めての五輪出場となる。
福原ら北京五輪出場確実に
国際卓球連盟は5日、最新の世界ランキングを発表し、女子で福原愛(ANA)、男子は韓陽(東京アート)の北京五輪出場権獲得が確実となった。北京五輪出場権は来年1月3日発表の上位20人(1カ国・地域最大2人)に与えられるが、福原は10位、韓陽は19位で、それまでに大幅に変動する可能性が低いため。
日本女子は来年1月の世界ランキング発表までに福原のほか、18位の平野早矢香(ミキハウス)、24位の福岡春菜(中国電力)が今季のプロツアー成績上位者によるプロツアー・グランドファイナル(13-16日・北京)に出場する。しかし平野、福岡がそろって世界トップクラスを次々と破り、福原の順位を逆転しない限り、福原は出場権を手にする。
男子で韓陽に次ぐ水谷隼(青森・青森山田高)は30位。グランドファイナルには出場しないため、世界ランキングでの出場権獲得はなくなった。
テコンドーの岡本、北京五輪出場枠を獲得
テコンドーの北京五輪アジア予選は29日、ベトナムのホーチミンで行われ、女子67キロ級の岡本依子(セレクション)は準決勝でカザフスタン選手に0-1の判定で敗れたが、3位決定戦でイラン選手に3-1で判定勝ちし、各階級上位3人の国・地域に与えられる五輪出場枠を獲得した。岡本がこのまま五輪代表に選ばれれば、銅メダルを獲得したシドニー五輪、前回アテネ五輪に続き3大会連続代表となる。
男子68キロ級の樋口清輝(熊本県協会)は3回戦で敗退し、日本はこの階級の五輪出場枠を逃した。
※アテネ五輪では、出場を果たしたものの残念な結果に終わり、僕も気になっていました。
北京五輪では是非とも結果を残して欲しいものです。
北京五輪 アテネ銀メダリスト落選

ニューヨークで3日、北京五輪のマラソン男子代表選考会が行われ、アテネ五輪男子マラソン銀メダルのメブ・ケフレジギと元世界記録保持者ハリド・ハヌーシはいずれも代表から漏れた。(写真は2004年のニューヨークシティー・マラソンで2位となり、喜ぶケフレジギ)
エリトリア出身のケフレジギは、2時間15分9秒で8位に終わった。ケフレジギは「代表入りしたかったが、厳しいレースだった。開始から1時間19分たったころ、両ふくらはぎがけいれんを起こした」と語った。一方、モロッコ生まれのハヌーシは2時間12分34秒で4位となり、補欠にとどまった。
代表に選ばれたのは、2時間9分2秒で優勝したライアン・ホールと2位のデーサン・リッツェンハイン、3位のブライアン・セルの3人。選考会では、有力選手のライアン・シェイがレース中に死亡する悲劇が起きた。
トランポリンで北京五輪出場枠獲得
【ケベックシティ(カナダ)=結城和香子】トランポリンの世界選手権第1日は1日、カナダのケベックシティで北京五輪出場枠をかけた男女個人の予選が行われ、男子では世界ランク1位の上山容弘(やすひろ)(大体大大学院)が70・90点で6位、外村哲也(ビッグスポーツ)が70・50点で7位となり、上位8人による決勝に進んだ。
8位までに2人が入ったことで、日本の北京五輪出場枠2も確保した。
女子は半本ひろみ(金沢学院北国ク)が63・30点で12位となり、決勝進出は逃したものの、予選9位から13位までに入った国・地域に与えられる五輪出場枠1を自力で獲得した。
アテネ五輪7位の広田遥(阪南大職)は62・60点で15位。
(2007年11月2日12時51分 読売新聞)
北京五輪出場へ、ボクシング川内選手
米国シカゴで開かれているアマチュアボクシング世界選手権のライトウエルター級で30日(日本時間31日)、県出身の川内将嗣選手(龍谷高―専修大)が準々決勝に勝ち上がり、各階級8位以内の選手に与えられる北京五輪出場権を獲得した。県関係選手が同五輪の出場を決めたのは川内選手が第1号。ボクシング競技で県勢が五輪に出場するのは初めてとなる。
川内選手は同日、3回戦でレバン・グワミチャワ選手(グルジア)と対戦。3ラウンドを終え11―16とポイントをリードされたが、最終の4ラウンドを10―2と圧倒し逆転。21―18の判定でベスト8入りを決めた。

鹿島市出身で、鹿島西部中3年でボクシングを始めた。178センチの長身から、長いリーチを生かした強烈な左ストレートを武器に、龍谷高3年の2003年には全国選抜、全国総体、国体の高校3冠を達成。大学進学後も国体3連覇、昨年の全日本選手権ではライトウエルター級を制した。
今年4月にはタイ・バンコクであった「キングスカップ国際トーナメント」に出場。初の国際舞台でベスト8に入り、五輪出場を視野に調整を続けていた。
今回の世界選手権では、1回戦でアテネ五輪ライトウエルター級金メダリストのマヌト・ブンチュムノン選手(タイ)を破り、勢いに乗った。2回戦はフェリックス・ディアス選手(ドミニカ共和国)を小差の判定勝ちで下していた。
【写真】川内将嗣選手
五輪目指しホッケーFW山堀をDFに

ホッケーは試合中の交代が自由で、FWは運動量が多いため、頻繁にベンチに下がる。しかし、セットプレーはグラウンド上の選手しか参加できないため、シュート力が宝の持ち腐れになる恐れがある。しかしDFならフル出場が可能だ。
山堀は、今度の北京で3度目の五輪予選代表。シドニー五輪予選は、地元・大阪で屈辱の敗退を喫した。「あの悔しさを忘れてはいない」。アテネ五輪予選後には、一時、引退した。しかし、五輪への思いで05年に代表復帰を果たした。三度目の正直で、五輪の夢をつかむ。
北京五輪 中国選手は過去最多

国家体育総の劉鵬局長は17日、中国共産党の第17回全国代表大会(党大会)で記者団の取材に対し、2008年の北京五輪大会に出場する中国人選手が約570人になるとの見通しを明らかにした。中国の選手団では過去最多。
局長によると、9月末現在、中国人選手約500人が北京五輪出場を決めた。選考は継続中で、更に70人が出場資格を得る見通しだ。
中国は、前回04年のアテネオリンピックに約300人の選手を送り込んだ。
写真は北京五輪のメイン会場となる国家体育場(愛称:鳥巣=バードネスト)
五輪代表に三宅「北京は結果を出したい」

三宅は昨年の世界選手権では3位に入った。コーチで父・義行氏(62)は68年メキシコ五輪銅メダリスト。日本は昨年と今年の世界選手権で五輪出場枠を男女3枠ずつ獲得。三宅は今年の世界選手権入賞で、協会の選考基準を満たした。北京五輪の重量挙げ女子48キロ級は競技初日の午前中に行われ、三宅には日本のメダル第1号の期待も膨らむ。三宅は「アテネ五輪は出るだけで終わった。
北京五輪は結果を出したい」と意気込んだ。
ビーチバレーを大阪・中之島で開催へ
国際バレーボール連盟は8日、北京五輪出場枠を決めるランキング対象のビーチバレー・ワールドツアーの来季日程を発表、5月21~25日に大阪市で女子第5戦を開催する。集客を期待し、中心部の中之島に会場を特設する予定。
同ツアーは過去に大阪府のせんなん里海公園で開催された。日本協会は赤字を理由に昨年の大会招致を辞退したが、来年は北京五輪前に日本勢を後押しするため実施に踏み切った。
北京五輪は男女とも24組で争う。最新の五輪ランキングで女子の日本勢の24位以内は、18位の佐伯美香(ダイキ)楠原千秋(湘南ベルマーレ)組だけ。
北京へ弾み 久保倉

四百メートルの日本記録保持者で、今夏の世界陸上にも出場した丹野麻美は国体には不参加。「丹野がいないから記録が悪いと思われたくなかった」と、向かい風にもかかわらず前半から飛ばしたが、ラスト50メートルでスタミナが切れた。不在のライバルを意識しすぎたきらいもあった。
しかし、同じ北海道出身の木田らを抑えての優勝。来年は五輪が控えており、四百メートル障害と、千六百メートルリレーでの出場を視野に入れている。「みんながチャンスを狙っている」。負けるわけにはいかなかった。
かつてあこがれの舞台だった五輪も、少しずつ目標になってきた。「海外の選手と戦えるために、スピードを強化する」。夢をかなえるための課題は、しっかりと自覚している。
バレー五輪予選兼ア予選は東京体育館で
日本バレーボール協会は2日、北京五輪世界最終予選兼アジア予選を来年5、6月に東京体育館で開催する、と発表した。日本が今秋のW杯で五輪出場権を獲得できなければ、この予選で五輪切符を目指す。
女子は5月17日から25日まで開催国日本のほかアジア3、その他4の計8チームが参加し(1)最上位(2)アジア最上位(3)それ以外の上位2の計4チームが北京五輪に出場する。
男子は5月31日から6月8日までで、日本のほかアジア4、その他3の計8チームが競い、最上位とそれ以外のアジア最上位の2チームが五輪出場権を得る。
「北京へのステップに」=ジャパンカップの代表決まる

日本ソフトボール協会は1日、ジャパンカップ国際大会(11月16-18日、横浜スタジアム)の日本代表選手を発表した。
メンバーは8月のアジア選手権で優勝を経験した17人。捕手で19歳の峰幸代(ルネサス高崎)らフレッシュな顔触れも。エースの上野由岐子(同)は「北京五輪本番で自信を持って投げるために、米国戦で投げたい」と最大のライバルとの対戦に闘志を見せた。斎藤春香監督は「五輪を見据え、ステップにしたい」と抱負を語った。
この大会には日本、米国、中国、オーストラリアが出場。総当たりのリーグ戦を行い、上位2チームが優勝を争う。
北京へ手応えV3…トランポリン上山
北京五輪の国内第1次選考を兼ねて男女個人の決勝などを行い、男子個人は世界ランキング1位の上山容弘(やすひろ、大阪体大大学院)が前日予選と合わせ合計111・3点で3年連続4回目の優勝。世界選手権(11月、カナダ)代表4人が4位までを占めた。女子はアテネ五輪7位の広田遙(阪南大職)が合計100・2点で7連覇。世界選手権でメダルを獲得した選手は五輪代表に確定する。
正確な着地点。切れ味抜群の空中演技。最後に入れた高難度の後方2回宙返り3回ひねりまで、上山はすべてが世界ランキング1位の自信にあれていた。2位・長崎に1・9点差をつける圧勝V3。「持ち味の安定感を示すことができた」
北京五輪の金メダル候補だ。05年の前回世界選手権で2位。昨年はW杯で4連勝し、W杯ファイナルも制した。世界選手権のメダルで五輪切符が決まるが「今回は一番上を目指してる」と金色しか頭に描いてない。
8月の上海遠征で体調を崩し、その後のW杯(ロシアなど)は食事もまともにできない状態で戦った。過酷な連戦でスタミナ面に不安もあったが「ここで手応えはつかめた」。大学院で「トランポリンの動作解析」を研究する日本のエースは、その材料を増やしながらカナダから北京へと“弾み”をつける。
北京五輪代表 三宅
重量挙げの世界選手権最終日は26日、タイのチェンマイで行われ、日本は男女各3人の北京五輪出場枠を獲得したため、日本協会の選考基準により、今大会5位に入賞した女子48キロ級の三宅宏実(法大)の五輪代表が事実上決まった。
五輪出場枠は各階級の国・地域別の順位を得点化した総合得点の順位で決まり、昨年の世界選手権の得点も加えて日本は男子25位、女子10位だった。
この日の女子75キロ超級では嶋本麻美(金沢学院大)がトータル232キロの日本新記録で19位。城内史子(金沢学院東高職)はジャーク132キロの日本新でトータル228キロの21位。男子105キロ超級の太田和臣(九州国際大)は24位だった。
五輪切符獲得の日本チームが会見-新体操

新体操の世界選手権(ギリシャ・パトラス)団体総合で7位となり、2大会ぶりの五輪出場を決めた日本チームが25日帰国、成田空港で記者会見した。
主将の三沢樹知(山形RG)は「五輪切符はたくさんの人たちのおかげ。北京まであっという間だと思うので、毎日無駄がないように頑張っていきたい」と語った。
メンバーは全国からオーディションで選ばれ、合宿生活を送りながら五輪を目指している。山崎浩子・北京五輪強化本部長は「たくさんの人の協力でこの7位というポジションが得られた。けれども目指すメダル獲得にはまだ遠い。課題を1つ1つクリアしていきたい」と話した。
日本レスリング、男女で五輪出場枠5
【バクー(アゼルバイジャン)23日時事】北京五輪予選を兼ねたレスリングの世界選手権は23日閉幕し、日本は男子グレコローマン7階級のうち2階級(60キロ級、96キロ級)、女子は五輪実施4階級中3階級で五輪出場枠を獲得した。
日本協会の方針に基づき、グレコ60キロ級2位の笹本睦(綜合警備保障)、女子の48キロ級、55キロ級、63キロ級でそれぞれ優勝した伊調千春、吉田沙保里、伊調馨(いずれも綜合警備保障)が五輪代表に内定した。
全7階級で五輪枠を取れなかった男子フリースタイル、グレコの残る5階級、女子72キロ級の日本勢は来年3月のアジア選手権、その後に男女各2度にわたり行われる五輪選考トライアルで出場枠獲得を目指す。
浜口誤審に福田会長怒りの一喝
日本が世界の審判団を一喝した。23日に閉幕したレスリング世界選手権の女子72キロ級で、浜口京子(29=ジャパンビバレッジ)が微妙な判定で敗れたことを受け、日本協会の福田富昭会長(65)が、閉幕後に審判団を緊急招集した。国際レスリング連盟(FILA)副会長でもある福田氏の発言力を利用した迅速な行動。日本に不利といわれる判定にクギを刺す、北京五輪への有効な対策となった。
審判団の緊急会議を終えて戻ってきた福田氏の口もとが、緩んでいた。「しっかり訴えてきました」。歯にきぬを着せぬ発言と肝の据わった行動力。全競技終了後に約80人の審判団を招集して講習会を行う異例の強権発動で、北京五輪対策を打った満足感が漂った。
きっかけは、女子72キロ級2回戦で浜口が仕掛けた外無双が相手のズラテバ(ブルガリア)のポイントになって敗れたことだった。通常、外無双は正面から掛ける技だが、浜口は背後に回ったズラテバの右足をとって横転させた。浜口の体勢も悪かったが、相手の有効ポイントとも言い難い。日本の猛抗議が受け入れられなかったことで、福田氏の怒りも爆発した。
福田氏の強い訴えで開催された講習会には、FILAのマルティネッティ会長も出席。浜口戦のビデオを再生し、判定基準の統一を図ったという。「浜口の2ポイントでもおかしくない」との意見もあり、この試合の審判を務めた4人は個別に注意を受けた。
日本女子に対する不公平な判定は、何年も前から問題になっていた。世界に先駆けて女子の強化をした日本は、過去に世界選手権で全階級を制覇するなど圧倒的な強さを誇ってきた。そのため、日本つぶしといえる判定が相次ぎ、福田氏も浜口戦後「日本が強すぎるから嫉妬(しっと)があるんじゃないか」と対策の必要性を口にしていた。
柔道をはじめ、世界での発言力や政治力が足りないといわれる日本スポーツ界。日本オリンピック委員会(JOC)で、選手強化の最高責任者である強化本部長も務める福田氏が、自ら北京五輪対策の模範を示した。
北京五輪出場枠とは、直接関係ありませんが、あえて掲載しました。(管理人)
浜口“疑惑判定”への抗議空しく2回戦敗退

世界レスリング最終日(23日、アゼルバイジャン・バクー)72キロ級でアテネ五輪銅メダルの浜口京子(29)=ジャパンビバレッジ=が、昨年の決勝で敗れたスタンカ・ズラテバ(ブルガリア)に2回戦で0-2で敗れた。敗者復活戦に回ったが2回戦で敗退。8位以内に与えられる国の北京五輪出場枠も確保できなかった。非五輪種目の67キロ級で井上佳子(19)=中京女大=は3回戦で敗れ、3位決定戦でも負けた。
メダル死守に向けて臨んだ敗者復活2回戦。ザニベコワ(カザフスタン)にフォール負けを喫した浜口は、ぼうぜんとした表情でマットを降りた。「野獣になる」と必勝を誓った大会だったが、惨敗に終わった。
本戦は2回戦のズラテバ戦で屈した。昨年は決勝で敗れ、頭突きで鼻も折られた因縁の相手だった。第1ピリオドを落として反撃に出たが、思わぬ事態に見舞われた。
相手にバックを取られながら投げで応戦。両者そろって横に1回転し、浜口は自分の得点を確信したが、審判員はローリングが決まったとしてズラテバに得点を与えた。これで0-3。スコアボードをたたいて抗議したが、覆らなかった。
試合終了のホイッスルが鳴ると、女子選手団長を務める父・アニマル浜口氏がマットに上がり「どうなってるんだよ!」と日本語で激怒。コーチ陣になだめられて引き下がったが、娘の不満は収まらない。
「お父さんが抗議しているのだから、間違いない。何で(相手の)3ポイントなのか、意味が分からない」
先の柔道世界選手権(リオデジャネイロ)では、男子100キロ超級の井上康生と100キロ級の鈴木桂治が、相手選手を投げた後にバランスを崩したことで相手にポイントが与えられる不可解判定に泣かされた。今度は浜口だ。日本レスリング協会の福田富昭会長は「私の判定では3-1で浜口が勝っていたが判定は覆らない。しっかりポイントを取れるような試合をしないといけない」と話したが…。
3大会ぶりの世界女王の座を奪還するどころか、8位以内に与えられる北京五輪の国の出場枠まで逃した。浜口父娘の気合は、通じなかった。
★そのとき
母・初枝さんは、「京子」と書かれた鉢巻き姿でスタンドから応援。娘の敗戦に怒りをあらわにした。試合直後は審判団にブーイングを飛ばし、「負けは負け。結果は覆らない。従うしかない」と興奮気味。控室では落ち込む娘を励まし、「北京をめざしてがんばるしかない」と自身に言い聞かせるように話した。
★首脳陣、北京五輪に警戒感
五輪実施の女子4階級のうち、日本は3階級を制した。それでも、富山強化委員長は「楽観視できない。外国勢は日本人対策を進めている。北京五輪は簡単にいかないだろう」と警戒心を強めた。
五輪出場枠も取れなかった72キロ級の浜口については「練習でできていることが、なぜか試合で出せない。原因を突き止めなければいけない」と話した。72キロ級は来年3月のアジア選手権などで獲得を目指す。日本協会の高田専務理事は「(浜口)京子自身に取りに行かせたいが、まずは精神的に落ち着かせたい」と気遣った。
▼五輪出場資格
女子は各階級16人。世界選手権で8位以内に入れず国別の出場枠を取れなかった場合は、来年に行われる3度の予選会(アジア選手権、第1次選考トライアル、最終選考トライアル)で出場資格獲得を目指す。アジア選手権は来年3月に韓国(仁川)で行われる。
北京五輪へ再挑戦表明 マラソン原裕美子
大阪世界選手権の女子マラソン18位の原裕美子(25=京セラ)が21日、北京五輪代表へ「再チャレンジ」を表明した。全日本実業団対抗が行われた岐阜・長良川競技場で「五輪へ再挑戦するつもり。(選考レースは)名古屋か大阪になると思う」と明かした。現時点で来年1月大阪には福士や北海道優勝の加納ら、同3月名古屋には世界選手権6位の嶋原や今年2月東京を制した新谷らが出場する見込みだが、原は05年名古屋、今年の大阪を制した実績がある。
世界選手権では直前に左太ももを痛めて20キロすぎで脱落、マラソン4回目で初めての大敗した。「足はだいぶ良くなった」。この日もサブトラックを走り込んで汗を流し、着々と逆襲への準備を進めている。
北京五輪代表に内定 優勝の伊調千春
決勝はアテネ五輪以来3年間、伊調千春が待ち続けた相手だった。「どうしても倒したい相手がいる。その先に金メダルがある」。打倒イリーナ・メルレニ。

その思いを最も理解していたのが63キロ級の妹、馨だ。大会前にも自分の練習をそっちのけでメルレニ役を買って出てくれた。「身長も体重も違うのに、その気持ちはうれしい」。妹の応援を支えに、宿敵を倒した。
銀メダルに終わったアテネ後も、試練は続いた。一昨年は国内選考で敗れて世界選手権出場を逃し、2カ月間、マットから離れた。今年5月のアジア選手権では計量で失格し、一時は今大会への出場も危ぶまれた。
千春の口からは自然とこんな言葉が出るようになった。「レスリングができるのは、当たり前のことじゃない」。所属する綜合警備保障の大橋監督は千春の変化を感じ取る。「競技への打ち込み方が変わった。ふだんの会話でも、レスリングの技術についてよく話すようになった」
この日、決勝までの5試合は接戦続きだった。地元アゼルバイジャン選手との4回戦は逆転勝ち。まるでここまでの3年間をたどるような厳しい道のりだった。だが、辛抱強く耐え続けた先に北京への切符があった。
「最終目標は妹と2人で北京五輪の金メダル」。アテネで果たせなかった夢の実現に、大きく近づいた。
林、北京五輪代表に内定=日本女子-アーチェリー
【西安(中国)20日時事】アーチェリーの北京五輪予選のアジア大陸選考会は20日、当地で行われ、日本勢は女子の林勇気(堀場製作所)が2位に入り、3位以内に与えられる五輪出場枠を獲得した。全日本連盟の規定により、林は初の五輪代表に内定。日本女子が獲得した五輪出場枠は最大の3となり、自動的に団体出場権を得た。

林は準決勝でインドネシア選手に109-106で競り勝ち、この時点で五輪代表に内定。決勝はインドネシア選手に105-107で敗れた。
男子の天野良太(近大)は準々決勝でフィリピン選手に102-104で敗れ、五輪出場枠獲得を逃した。
太田・九国大3年 北京五輪出場へ大きく前進
17日にタイ・チェンマイで開幕した重量挙げの男子世界選手権最終日(26日)に、九州国際大3年の太田和臣が105キロ超級で出場する。太田の成績次第で来年の北京五輪の国別出場枠3以上が決まり、太田自身も北京五輪出場へ大きく前進する大一番だ。今回の日本選手団では最年少の21歳が、大学での競技生活2年余りでスナッチ、ジャーク合わせて約70キロ以上の自己記録を更新した成長力で北京五輪への切符を手繰り寄せる。
残り1年を切った北京五輪の出場枠争いで新星が大役を任された。今年5月の全日本選手権105キロ超級で優勝。世界選手権の切符を初めて手にした。「(2012年)ロンドン五輪入賞に向けて北京で五輪を経験したい。そのためにも世界選手権で強豪選手を見ておきたい」。世界デビューへ胸を躍らせ、チェンマイ入りした。
大学入学当時120キロだった体重は、肩回りや下半身の筋力アップで145キロまで増加。それに伴い、トータル310キロだった自己記録が、2年余りで381キロ(スナッチ174キロ、ジャーク207キロ)まで伸びた。「同じペースでいけば来年にも(日本記録の)400キロを超える」。九国大の福田登美男監督は驚異的な成長力に声を弾ませる。
急成長を支えているのが丈夫な体だ。大きな故障は昨秋の国体前と今夏に腰を痛めたのみ。通常の選手がけが予防に着用する手首のバンテージやひざのサポーターは一切つけていない。「中学時代に柔道をしていたおかげで体は柔らかく、力が関節から周りの筋肉に逃げてくれる」。太田は自らの体の秘密を明かした。
ルーツも成長を保証する。軍人だった祖父はイギリス人で、曾祖母はポーランド人。太田もその血を受け継いでいる。「病院で調べてもらったら、骨格が日本人と違い、肩回りに筋肉がつきやすいそうです」。スナッチ、ジャークとも技術はまだまだだが、盛り上がる肩の筋肉をフルに使い、強引にバーベルを引き上げるスタイルは欧米の強豪選手に近いという。
太田が出場する105キロ超級は全階級の最後。太田が試技を成功させて国別対抗戦の順位を得られる25位以上になれば、日本の出場枠が増える可能性もある。「3枠あれば将来性を考えて太田が選ばれる可能性が高まる。何とか日本チームに貢献してほしい」。福田監督は教え子の双肩に期待をこめた。
北京五輪、土佐内定で激震、北京へ尚子も
「私も次に続く」。土佐礼子(31=三井住友海上)の銅メダル獲得に、シドニー五輪金メダリストの高橋尚子(35=ファイテン)も刺激を受けた。土佐の北京五輪代表内定で残る代表枠はわずか2人。高橋に加え、アテネ五輪金メダリストの野口みずき、前日本記録保持者の渋井陽子、さらにマラソン転向を示唆した福士加代子らによる代表切符争奪戦が一気に激化する。残る選考レースは11月の東京国際、来年1月の大阪国際、同3月の名古屋国際の3レース。11月の東京国際には野口と渋井が出場予定。高橋も今月中に選考レースを決める。
土佐の劇走は北京五輪の代表争いに激震をもたらした。合宿先の米ボルダーで結果を知った高橋は「おめでとうございます。私も次に続けるよう頑張ります」とマネージメント担当を通じて意欲的なコメント出した。昨年11月の東京国際で土佐に敗れて世界選手権出場を逃しただけに、期するものがあったのかもしれない。出場する選考レースは今月中に決める。
女子マラソンの五輪代表選考はいつも激戦が繰り広げられてきたが、土佐の代表内定でこれまで以上に厳しさが増しそうだ。残る2枠を高橋、野口、渋井、さらにトラックの女王の福士らそうそうたる顔触れが狙っている。11月からの代表選考3レースへ、戦いは始まっている。
五輪史上初の連覇を狙う野口は、早くから11月の東京国際へ照準を合わせ、現在スイス・サンモリッツで合宿中。本番では前日本記録保持者渋井との一騎打ちになる。相次ぐ負傷でフルマラソンは2年ぶり。「今回は外せないレース」と細心の注意を払っている。
福士は前日1日に「マラソンをやってもいい」と北京五輪挑戦を示唆。来年1月の大阪国際出場が有力だ。トラック種目で複数の日本記録を樹立したスピードは、台風の目になる。アテネ五輪7位の坂本は大阪国際、2月の東京を制した新星・新谷は名古屋国際への出場が濃厚。代表決定の3月10日まで、熱き女の戦いが繰り広げられる。
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