北京五輪:野球
北京五輪代表決定は7月下旬
プロ野球の実行委員会が2日、東京都内のホテルで行われ、北京五輪の日本代表選考日程を見直すことを了承した。当初は今月27日までに決定する予定だったが、候補選手に故障者が相次いでいるため、7月23日の北京五輪組織委員会の締め切りまでに選手名簿を日本オリンピック委員会へ提出することになった。
日本代表は今月6日のスタッフ会議を経て、20日の編成委員会で1次候補77人から30~35人に絞り込むが、この時点では公表せず、2軍で調整中の上原(巨人)らの復調を見極めた上で登録選手24人を決める。
フリーエージェント(FA)権取得年数短縮については、交流戦終了後の今月末に日本プロ野球選手会(宮本慎也会長=ヤクルト)と交渉することになった。
北京五輪に3人以上出した球団は外国人枠増加
プロ野球の実行委員会が4日、東京都内であり、8月の北京五輪で3人以上の選手が代表入りした球団について、選手が抜けた期間は1軍外国人枠を増やすことで、12球団が合意した。選手会と合意できれば、正式決定となる。
中日の落合監督が発案していた。提案は、他国の代表となった選手も含めて3人以上がいなくなる場合に1軍外国人枠を現行の4から5に増やす、というもの。阪神などが反対したが、大筋で賛成した球団が多かった。試合での出場可能数など、具体的な運用方法は、選手会との協議後に詰める。
北京五輪中「矢野の穴埋め」任せろ 阪神野口
阪神・野口寿浩捕手(36)が19日、8月の北京五輪期間中の“正捕手”として意気込みを示した。
12月に行われた北京五輪アジア最終予選では、本来の虎の正捕手・矢野が代表入り。フィリピン、韓国戦では終盤にマスクをかぶった。北京でも代表に選出される可能性は高い。となれば“正捕手不在”の非常事態になりかねない。そんな中、野口は「たとえ矢野さんを持っていかれたとしても、(岡田)監督に不安を与えないような状態でいたい。チームのポジション(順位)も上げたい」と頼もしく言い切った。
オフにはウエートトレーニングの量を増やした。「(体の状態を)上げようと思って、やっとキープできる。年齢的な衰えは出したくない」。まだまだ若い者にはゆずれない。チームの危機はオレが救う。
北京のマウンド目指し 巨人・高橋尚が始動
巨人・高橋尚成投手(32)が5日、横浜市内の東芝グラウンドで始動した。昨年は最優秀防御率のタイトルを獲得した左腕は、今季の目標を「昨季以上の成績」に設定。昨年12月の北京五輪アジア予選(台湾)メンバー落ちの雪辱を果たし、五輪本戦のマウンドに立つことも誓った。
社会人時代に慣れ親しんだ東芝グラウンドで高橋尚が始動。今季にかける熱い思いを口にした。
「目標は去年以上の成績を残すこと。ハードルは高いけど、(活躍が)1年だけかよ、といわれないようにしたい」
自身初の最優秀防御率のタイトルを獲得し、自己最多の14勝を残した昨季。勝ち星で14勝以上、防御率も今季の2.75よりいい数字をマークすることを目標に設定した。それを達成するためにも4月に5勝した昨季同様、開幕からロケットスタートを決め、チームの日本一奪回に貢献するつもりだ。
開幕ダッシュを決めたい理由はもう1つある。8月に行われる北京五輪だ。昨年11月に日本代表最終候補に選出されアジア予選の地・台湾まで帯同しながら、12月の大会直前に屈辱のメンバー落ち。それだけに五輪本大会にかける思いは強い。代表入りするためにもシーズン開幕からアピールする心づもりだ。
「アマチュア時代からオリンピックはあこがれの大会。納得いく成績で星野監督から呼ばれたい」。リベンジに燃える左腕が昨季以上の成績を挙げ、北京五輪のマウンドに立つ。
北京「金」が最優先!
08年のプロ野球は、なんといっても8月の北京五輪での金メダル獲得が最優先課題だ。
日本代表派遣中は公式戦を減らすため、オールスターの日程を例年より約2週間遅らせた。また五輪壮行試合と五輪の準決勝、決勝当日は公式戦を実施しない。
さらに日本シリーズも11月1日開幕で余裕を持たせた。クライマックスシリーズは現時点で日程未確定だが、両リーグともに昨年より1週間ほど遅れて開幕する予定。
昨年まで高校生と大学生・社会人に分離して行われていたドラフトは4年ぶりに一本化されるが、日程は未定。日本野球機構の定款と野球協約の改定により、新年度の10月に向けて9月末をメドにコミッショナー、セ、パ3事務局が統合される。
また、日本プロ野球組織(NPB)は国内移籍の際のフリーエージェント(FA)権取得期間を8年(現行は9年)に短縮することを決めたが、選手会が反発。訴訟に発展する可能性もある。
北京五輪予選 南アフリカが優勝
野球の北京五輪世界最終予選の出場権を懸けたアフリカ選手権は17日、南アフリカが5戦全勝で優勝した。国際野球連盟(IBAF)の公式ホームページが伝えた。
これで世界最終予選(来年3月7-14日・台湾)に出場する全8チームが決定。南アフリカのほか、アジア選手権2、3位の韓国と台湾、米大陸予選3、4位のメキシコとカナダ、欧州予選2、3位の英国とスペイン、オセアニア代表のオーストラリアが総当たり戦を行い、上位3チームが五輪出場権を獲得する。
既に五輪出場を決めているのは日本のほか、五輪開催国の中国、米国(米大陸予選1位)、キューバ(同2位)、オランダ(欧州予選1位)の5カ国。
北京五輪予選 星野ジャパンいざ出陣
北京五輪出場をかけた野球のアジア予選の決勝リーグが1日、当地のインターコンチネンタル球場で開幕する。星野仙一監督(60)率いる日本代表は午後6時(日本時間午後7時)開始の第2試合でフィリピン代表と初戦を戦う。初戦を控えた30日は参加4カ国・地域の監督が集まった公式会見が行われ星野監督は北京切符奪取を宣言。24人の最終メンバーは同球場でナイター練習を実施。“台湾決戦”に向けた最終調整を終えた。
もう、闘志を隠す必要はない。台湾での準備をすべて、やり尽くした開幕前夜。星野監督が“戦闘モード”に突入した。24人のジャパン戦士の動きをナイター練習でチェック。そして興奮気味に、こう言い切った。
「人生いつも、気合が入っとるんや、オレは。いい緊張感だ。久しぶりに。そうだな、これだ。これや! 今までとは違う自分がいる」。口ぶりはこれまでとは違う。球場に立っていた男はまぎれもない正真正銘の“燃える男・星野仙一”だ。
練習前には全選手に円陣を組ませ、中心で猛ゲキを飛ばした。口にしたのは最終メンバー漏れを言い渡した高橋尚、渡辺俊、相川のことだった。「俊介、相川、尚成はみんなに、(北京五輪切符を)託して、帰って行った。その分(五輪)切符を持って帰るぞ!」と伝えた星野監督。3人の無念は痛いほど分かる。その思いが、さらに指揮官の闘志に火を付けた。
その証拠に、練習前に行われた公式会見では集まった韓国、台湾メディアに向かって「必ずや、北京への切符をとり、日本に帰りたいと思っています」と宣戦布告。24人の最終メンバーについても「順調な仕上がりだ」と言い放った。
いざ、台湾決戦。さすがに「(心に)いろいろなものが同居している。怖さはオレが一番感じている」と武者震いする星野監督だが、全然、動じてはいない。「やるべきことはやった。オレのプレッシャーを選手が吹き飛ばしてくれると信じている」。闘将を先頭に、星野ジャパンの北京への挑戦がいよいよ、幕を開ける。
北京五輪野球:星野ジャパン、柳賢振想定し練習試合
星野仙一監督率いる日本代表が、韓国の日本戦(12月2日、台湾)先発を柳賢振(リュ・ヒョンジン)と予想しているようだ。日本代表は18日、ソフトバンクと練習試合を行い、4-2で勝利した。
右腕エース・ダルビッシュ有(日本ハム)とともに韓国戦の先発候補と目されている成瀬(ロッテ)はこの日、3回無失点、5奪三振の好投を見せた。しかしこの日、最も目を引いたのは、ソフトバンク先発・大田原に対し、9番川崎-1番西岡-2番井端-3番青木と、日本が超スモールボールのラインアップを組んだことだ。
田淵打撃コーチは「韓国はほとんど左だからこんな形になるんじゃないかな」と話した。指名打者に井端を起用し、機動力で柳賢振に揺さぶりをかける構えだ。
しかも日本は、他の練習試合でも左投手の登板を相手チームに要請しているようだ。17日の西武戦(1-1ドロー)、18日のソフトバンク戦の先発はいずれも左投手。19日の巨人戦も左の金刀が先発予定だったが、故障のため急きょ野間口に代わった。
日本代表はこれより先の神戸合宿の際、ビデオを通じて韓国の戦力を分析したが、このとき集中的に分析した投手は他ならぬ柳賢振だった。星野監督も先日韓国を訪問した際、「柳賢振を見に来た」と明言している。
日本は、韓国が唯一の左腕先発・柳賢振を日本戦にぶつけてくると予想している。一方韓国は、ダルビッシュと成瀬のどちらが先発になるのか読みきれていない様子だ。
OSEN/朝鮮日報JNS
北京五輪 星野ジャパン、韓国・台湾に危機感

星野ジャパンがSKの力強い野球を目の当たりにして危機感を感じている。
星野仙一(60)監督率いる日本代表が11日、北京五輪アジア予選の準備のため宮崎で強化合宿に入った。星野監督は、宮崎入りするなり、コナミカップ・アジアシリーズで日本に初黒星を与えたSKの野球を引き合いに出し、選手らの危機感を煽った。
12日付日本の日刊スポーツによると、星野監督は11日の夜にミーティングを行い、「12月で必ずや決める」としながらも、「台湾、韓国は力をつけてきている。一発勝負だし、相当の危機感と覚悟をもって、この宮崎からやらないといけない」と力説したとのことだ。
同紙によると、星野監督のこうした発言は、今回のアジアシリーズでSKと統一が高い水準の野球を見せたことがその背景にあるという。星野監督は「歴代最強チームを結成したが、まかり間違えば韓国に足元をすくわれる可能性もある」と危機感を示した。
実際に、今回アジアシリーズで見せたSKの高い水準の野球に、日本は少なからず驚きを見せた。つまりそれだけ韓国野球の地位が高まったということだ。しかし、SKの野球を契機に、さらなる準備を進める日本代表の動きは、韓国代表にとってあまり喜ばしいことではない。
OSEN/朝鮮日報JNS
北京五輪の野球日本代表投手陣、捕手を相手に投げ込み
野球の北京五輪アジア予選に臨む日本代表候補の自主トレは4日、神戸スカイマークスタジアムで行われ、捕手4人が初めてブルペンに足を運んでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の上原(巨人)―里崎(ロッテ)のバッテリーが再現されるなど、シーズン中には見られないバッテリーで投球練習をした。
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首脳陣によると、捕手が普段受けていない投手の変化球の種類や曲がり具合などを確認するとともに、現時点の投手の状態をチェックするのが狙い。捕手から「受けたい」という要望もあったという。高橋尚(巨人)は相川(横浜)、小林宏(ロッテ)は矢野(阪神)を相手に投げ込み、投球練習後は各バッテリーが配球や勝負球などについて話し合った。
成瀬(ロッテ)と藤川(阪神)の球を受けた阿部(巨人)は「藤川は6、7分の力だろうし、成瀬もまだ完ぺきではないが、いいボールがきていて感動した」。里崎は「WBCの時もそうだけど、その投手のベストボール主体の組み立てになる。ブルペンで良く見て、イメージを膨らませておかなければならない」と意義を語った。
上原が北京五輪モードに切り替え

突き抜けるような神戸の青空のもと、気持ちよさそうに右腕を振った。神戸自主トレ4日目。これまで遠投で調整を続けてきた上原が、五輪用にマイナーチェンジだ。
「変化球を試したかった。ブルペンに入ってなかったので、そろそろ切り替えていかないといけない」
シーズン終了後初のブルペン。立ち投げで、いきなり周囲を驚かせた。伝家の宝刀といえるフォークをシュート気味に落とした。見ていた大野投手コーチが「初めて見たよ。いいよ! おもしろい!」とうなった。球道はシンカーだった。立て続けに3球を試投した。
上原自身が「フォークのシンカー気味に落ちるボールを投げた」と表現した“新球”。もともとフォークを高低左右に自在に操るが、シーズンではほとんど使っていなかった。「シーズン中に使っていたボールと違うので(変化を)確かめた」と、縫い目の高い国際試合球を生かすため、シンカーを球種に加える考えだ。
ストライクゾーンが外角に広いとされる国際試合にも武器となる。「左打者の外にも、右打者の内にも使える。試合で使ってみたいというのもあるんじゃないか」と同コーチも投球の幅につながると評価した。
「これから中日と日本ハムの選手がきて、もっと仲良く、もっと輪を広げていきたい」
アジア予選では藤川(阪神)、岩瀬(中日)と抑えを務める。国際大会無敗(21試合で12勝0敗)で投手陣の主将を任された。上原が新球マスターで投手陣を引っ張っていく。
北京五輪 星野ジャパン 神戸で自主トレスタート

北京五輪野球のアジア予選(決勝リーグ12月1~3日、台湾)に臨む日本代表候補の自主トレが30日、神戸・スカイマークスタジアムで始まった。
星野監督は選手に対し、「まだ無理をしなくてもいい。徐々に体力を戻し、士気を上げていってほしい」と穏やかな表情で話す。とはいえ、最終候補21人が神戸市内のホテルに泊まり込んでの自主トレで、これが「星野ジャパン」の実質的な始動と言える。
午前10時からの初練習では、今季17勝でパ・リーグ最多勝投手となった涌井(西武)がブルペンに入り、星野監督らが見守った。野手陣も通常のメニューをこなした後、志願して特打を行う選手もおり、初日から熱が入っていた。
上原&尚成が北京五輪へ本格始動(日刊スポーツ)
ジャパンの無敗伝道師になります! 北京五輪アジア予選代表最終候補の巨人上原浩治投手(32)が27日、川崎市のジャイアンツ球場で同じく代表候補の高橋尚成投手(32)と本格始動した。上原は国際試合21試合で無敗。星野ジャパンの中で経験、実績とも突出した存在だ。「聞かれたら何でも答えたい」。自身の持つノウハウを惜しげもなく伝授し、投手陣の束ね役となる。
自主練習中のジャイアンツ球場に、ピリッとした緊張感が漂った。上原と高橋尚はウエート、ランニング、キャッチボールと約3時間、並んで汗を流した。29日から、神戸で北京五輪予選代表候補の自主合宿が始まる。練習後上原は「体を動かさずに(合宿に)行くのは失礼。今日からスタートです。5日間ボールも持っていなかったが、動ける。あと1カ月ちょっと、頑張る気持ちは(シーズン中と)変わらない」と語った。国の威信をかけた戦いに臨むことを、待ちきれない様子だった。
上原こそジャパンの“生き字引”だ。国際試合21試合に登板し、12勝無敗、防御率1・98。負けられない戦いでの無類の強さは、数字が証明している。
記憶に新しい昨年のWBC準決勝、韓国戦。7回3安打8奪三振、無失点に抑える快投で韓国戦3連敗を止め、王ジャパンを優勝に導いた。12月1日からのアジア予選で、最大のライバルと目される強敵を「自分のベストピッチ」で封じてみせた。「聞かれたら何でも答えたい。コーチから『言ってくれ』と言われたら、隠さず言いたい。12球団が味方なんだから」と話した。幾多の修羅場をくぐり抜けた経験を、包み隠さず伝授する構えだ。
前回アテネ五輪に続き、チームの主将はヤクルト宮本。上原は投手陣を束ねる役割を担うことになりそうだ。「大丈夫でしょ! 素晴らしいメンバーだから。オレは言われたところで投げるだけだよ。球児とのリレー? 楽しみだね」。高橋尚とともに新調したグラブは、刺しゅうがすべて決意の金色。28日も、上原はジャイアンツ球場で練習する。【宮下敬至】
活躍を期待しています。
北京五輪や!球児、元祖・杉下氏と再会
球児、“神様フォーク”でバージョンアップ-。阪神・藤川球児投手(27)が21日、高速フォーク習得を明かした。“フォークの神様”、杉下茂氏(82)=現解説者=から直接伝授された新たな武器で、08年のV奪回、星野ジャパン悲願の金メダルをつかむ。
これぞ“神のお告げ”。新たな武器を球児が身につける。08年、V奪回へ、金メダルへ、さらにバージョンアップを決意した。
「前に話したことを(杉下氏が)覚えていてくれてうれしい。やってみます」
藤川が目を輝かせて、前日(20日)の再会を振り返った。クライマックスシリーズの巨人-中日戦のゲスト解説で招かれた東京ドームの通路。そこに偶然通りかかったのが杉下氏だ。“フォークの神様”として知られ、星野監督時代の02、03年キャンプに臨時コーチとしても招かれた。「ご無沙汰しています」「おおっ」。当時まだ“覚醒”していなかった藤川にとっては「覚えていただいてくれただけでうれしい」再会だったが…立ち止まった82歳の御大は、指でVの字を作ると身振り手振りでアドバイスを開始。それが高速フォーク、スプリットだった。
時間にしてわずか2、3分ほどの立ち話が、虎の守護神にとって貴重な“神様”の教室となった。V奪回を期す来季。ステップアップのヒントを、得た。
「スプリットですね。前から言われていたんです。腕の振りで(直球と)ゴマかせるでしょ」
剛球と共に今季磨きをかけたフォークを、球児がさらに進化させる。リリースの際に手首を固定し、抜くようにして投げるのが通常。杉下氏から、それに直球のように思い切りスナップを効かせて投げるバージョンを伝授された。
「それを内角高めに投げ込む。それで何人も捕手を壊したなあ」と同氏。小さく鋭く落ちる高速フォーク。うまく落ちずとも、そのまま速球となって内に切れ込む。受ける捕手にとってはまさに“殺人球”だ。
「直球を投げるイメージ? そうですね。中田(中日、20日巨人戦に先発)も投げてたでしょ」
神様フォークの習得。球児の進化は、虎のV奪回はもとより、守護神として期待する星野ジャパンにとっても大きな意味を持つ。来夏の北京五輪を目指す日本代表の星野監督も常々、藤川について「あの真っ直ぐだけでは外国人相手に打たれる。(さらに磨きをかけた)フォークがあれば言うことないけどな」と指摘していた。金メダルへの秘密兵器ができた。
どこまで無敵になるのか。炎のストッパーが、“神様フォーク”で世界へ向けて大きく飛躍する。
■杉下 茂(すぎした・しげる)
1925年(大正14年)9月17日、東京市神田区(現東京都千代田区)生まれ、82歳。帝京商業学校を卒業後に入隊。終戦後、いすゞ自動車、明大を経て49年に中日へ入団。投手として明大時代に帝京商業学校の監督だった天知俊一から教わったフォークボールを武器に6年連続20勝するなど大活躍。「フォークボールの神様」と言われた。その後、大毎に移籍。引退後、阪神、中日、巨人、西武のコーチ、監督を歴任。85年に野球殿堂入りを果たした。現野球解説者。
■フォークボール
投手が投げた球が打者の近くで落下する変化球。主な投げ方として、人差し指と中指の間にボールを挟み、球を離す際は手首を動かさないのが一般的で、指の間からボールを抜く。手首を動かせば、その分、スピードは増すが球は抜け切らず、変化は小さくなる。フォークよりも握りの浅いスプリットもこれに近い。
■球児の球種
05年にセットアッパーとして当時日本記録だったシーズン80試合に投げた球児は、ほぼストレート一本ヤリで時折、カーブをみせた。シーズン途中から守護神を務め、17セーブを記録した06年はこれにフォークも織り交ぜるようになった。守護神に完全定着し、セーブの日本新記録(46S)をマークした今季は6月からチェンジアップもテストし始めた。
球児が五輪へ始動

阪神・藤川球児投手(27)が12月の北京五輪アジア予選(台湾)に向けて18日、鳴尾浜球場で本格始動。オフはたった1日。クライマックスシリーズ(CS)敗退の悔しさは、日の丸を背負って晴らす
体は動くことを求めていた。失意の終幕からわずか4日。球児は鳴尾浜に足を運んだ。次なる目標がある。目指すは北京だ。
「全然、疲れてないよ。最後は投げてないしね。もともと休むつもりはなかった。やることはたくさんある」
14日のCS第1ステージ中日戦(ナゴヤD)に敗退し、07年シーズンが終了。15日に帰阪し、16日は休養。本来なら体を休める重要な期間。だが、17日には甲子園の室内で汗を流した。そしてこの日、屋外でのキャッチボールとランニングを“再開”。つまりオフは実質1日。臨戦態勢を全く崩していない。
12日、星野監督率いる北京五輪代表チームの最終候補メンバー34人に選ばれた。30日からは代表の合同自主トレ(スカイM)がいよいよ始まる。視線は既に、12月のアジア予選(台湾)。ハナから無休を心に決めていた。
「クローザーにこだわりはない。もともとセットアッパーだからね。自分のためではなく、日本の野球を盛り上げるためにやりたい。良いコマになりたいです」
もう完全に五輪モード。すべては勝利のため。いいように使ってくれ-。星野監督に、右腕をささげる。
北京五輪野球:日本代表、国内組最精鋭メンバー

星野仙一監督率いる五輪日本代表の実質的な最終エントリーが12日に発表された。イチロー(シアトル・マリナーズ)、松坂(ボストン・レッドソックス)らWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)優勝時の主力メンバーだったメジャー所属の選手は除外されたが、日本プロ野球界最高のスターたちがほぼ集められた最精鋭で構成、台湾(12月1日から3日)で開催される2008北京オリンピック予選1位を韓国と台湾に奪われるわけには行かないという意欲が表れている。
メンバーの中で最も注目される投手部門では、イラン系混血のダルビッシュ有をはじめとして杉内(ソフトバンク)、渡辺俊介(ロッテ)などWBCの優勝メンバーが含まれている。阪神と巨人の抑えである藤川と上原も選ばれた。さらに今シーズンのパ・リーグ最高の投手といわれるロッテの成瀬、中日のエース川上と抑えの岩瀬、巨人・左のエース高橋尚も選ばれた。先発とブルペンのバランス、左右のバランスなどすべてにおいて最高のメンバーとなった。
捕手はWBCのメンバーだったロッテの里崎と巨人のキャプテン、阿部が選ばれた。内野手は巨人の小笠原を中心に横浜の村田、中日の井瑞、荒木らが入った。
外野手はヤクルトの首位打者である青木を中心に巨人の高橋由、ソフトバンクの多村、西部の和田、中日の森野など超豪華メンバーが集まった。星野監督は投手1人を除く全員をプロ選手で固めた。今回選ばれた34人(投手15人、野手19人)から、今後日本代表のエントリーを24人に絞り込む予定だ。
星野ジャパンでミスターの「3」欠番
背番号3が星野ジャパンの欠番となる。北京五輪出場を目指す日本代表が、アテネ五輪で長嶋茂雄監督(71=巨人終身名誉監督)の背負った背番号3を欠番とすることが30日、分かった。星野仙一監督(60)の意向によるもので、歴代の五輪代表チームで初めての措置。日本代表の相談役も務めるミスターに敬意を表し、12月のアジア予選(台湾)はアテネ五輪と同じユニホームで臨む。
ミスターの五輪へ懸ける思いは誰よりも知っている。敬意を表し、そして意志を継ぐ。星野監督は背番号3の扱いについてこう言った。
「うちのチームのアドバイザー(相談役)の背番号を使うわけにはいかんじゃないか」
アテネ五輪の本大会を控えた04年3月、長嶋監督は脳梗塞(こうそく)で倒れてアテネでの采配を断念。チームは直筆で「3」と書いた日の丸とユニホームをベンチに置いて戦い、銅メダルに終わった。その戦いをスタンドで見て「オレもここに出たい」と思ったという星野監督。ミスターが「3」に込めた熱い思いを知ればこその措置で、12月のアジア予選から欠番となる。
公開競技だった84年のロサンゼルス五輪から6大会。日本代表の歴代の背番号3は5大会で内野手がつけ、前回は長嶋監督が背負った。来年の北京五輪本大会も欠番とする方針で、そこには「ミスターに北京で見てほしい」との思いもある。今年2月、各球団のキャンプ視察を行っていた星野監督は、ちょうど時を同じくして長嶋氏が巨人の宮崎キャンプを訪れたことを聞き「ミスターからの“オレは元気だぞ”というメッセージだと受け止めるよ」と言った。北京に行くぞ、という意思表示。星野監督が長嶋氏に日本代表の相談役就任を要請したのは直後の3月26日だった。
欠番だけではない。アテネ五輪と同じユニホームで予選に臨むことも決まった。歴代のピンストライプに、ミスターの発案で背番号の上に日の丸が入ったタイプだ。「日の丸を背負って戦う」。その意志も継いで、星野ジャパンはまずは12月に五輪切符を獲る。
北京五輪野球:左ヒジ故障の秋信守、代表入り困難
米マイナーリーグでプレーしている秋信守(チュ・シンス)=26、バッファロー・バイソンズ=が、左ヒジの手術により、北京五輪野球韓国代表(監督キム・ギョンムン)への出場が不可能となった。
2008年北京五輪野球アジア最終予選(11月台湾)で優勝を目指す韓国はこの結果、優秀な外野手を一人失うことになった。秋信守は26日、ロサンゼルスで左ヒジじん帯の接合手術を受けた。
今季じん帯の故障で苦労してきた秋信守は、単純なリハビリでは完治が難しいとの診断から手術を決心した。手術は成功したが、今後少なくとも6カ月ほどは治療とリハビリをしなければならない。
このため秋信守の復帰は来季開幕以降となりそうだ。巨人のイ・スンヨプが右手親指のケガで韓国代表への出場が微妙な状況だけに、秋信守の欠場は韓国代表の戦力にとって大きな痛手となりそうだ。
秋信守は今季、メジャーリーグ6試合に出場し、17打数5安打の打率.294、5打点を記録。3Aでは59試合に出場し、3本塁打を含む打率.260、28打点を記録している。
北京五輪予選のアジア野球選手権観戦ツアー
近畿日本ツーリスト(KNT)は、北京オリンピックのアジア予選を兼ねた「アジア野球選手権2007」を観戦する「野球日本代表観戦ツアーIN台湾」を発売した。野球は北京五輪を最後に五輪公式種目でなくなるため、北京大会での日本代表の金メダル獲得が待望されており、その予選であるアジア選手権も注目されている。今回のツアーでは、観戦席を日本代表のベンチ側1階内野席のチケットを確保したほか、札幌、成田、中部、関西、広島、福岡の計6都市からの発地、滞在ホテルは3クラスからの選択など、ツアーの参加しやすさにも配慮した。
日程は、韓国戦、台湾戦を観戦する2泊3日のAコースと3 泊4日のCコース、B組1位チームとの試合を加えた全3試合を観戦する3泊4日のBコースの計3コースを設定。旅行代金は12月2日出発のAコースで、9 万8000円から。KNTでは3コース合計で1500名の送客を目指す。
五輪野球代表 G10人最多候補
北京五輪出場を目指す野球日本代表の星野仙一監督は7日、アジア予選(11月30日~12月2日・台湾)に向けた代表メンバーの1次候補60人を発表した。前回アテネ五輪では7月に候補33人を発表したが、「選手たちに日の丸を意識してもらい、五輪の機運を盛り上げたい」(星野監督)という意図から、早めの発表となった。
選考は故障者をのぞき、今季の活躍を考慮に入れ、すでに100人程度リストアップしていた選手の中から絞り込んだ。このため、現在上位のチームから多く選ばれ、セ・リーグ首位の巨人から高橋尚、小笠原ら最多の10人、次いでパ首位のソフトバンクと中日から7人ずつ選出された。新人は、金刃(巨人)と田中(楽天)の2投手を選出。田中について星野監督は、「好調ソフトバンクを完璧(かんぺき)に抑えた」と、今月2日の投球を高く評価した。
ポジション別では投手29人、捕手5人、内野手15人、外野手11人。日本が出場するアジア予選決勝リーグが韓国、台湾、予選リーグ勝者との3試合の短期決戦ということを考慮し、投手は「先発も中継ぎもできる投手を」(大野豊コーチ)、野手は「一発よりも、攻守ともスピードのある選手」(田淵幸一コーチ)を重点的に選んだという。
星野監督は「あくまでも1次選考。今後復帰したけが人や大きく伸びた選手が新たに入ることもある」とし、予選直前に決める24人には今回の60人以外からも選出する可能性も明らかにした。
また、この日のプロ野球実行委員会で、来年8月の北京五輪期間中も基本的にペナントレースを継続する方針となった。
今後は、日本が準決勝や決勝に進んだ場合に公式戦と日程が重ならないようにすることや、多数の代表選手が選ばれたチームに配慮してペナントレースの日程を少し後ろにずらすなど、弾力的な編成を検討する。
- 北京五輪予選 南アフリカが優勝 (07/12/19)
- 北京五輪予選 星野ジャパンいざ出陣 (07/12/01)
- 北京五輪野球:星野ジャパン、柳賢振想定し練習試合 (07/11/20)
- 北京五輪 星野ジャパン、韓国・台湾に危機感 (07/11/12)
- 北京五輪の野球日本代表投手陣、捕手を相手に投げ込み (07/11/05)
- 上原が北京五輪モードに切り替え (07/11/03)
- 北京五輪 星野ジャパン 神戸で自主トレスタート (07/10/31)
- 上原&尚成が北京五輪へ本格始動(日刊スポーツ) (07/10/29)
- 北京五輪や!球児、元祖・杉下氏と再会 (07/10/22)
- 球児が五輪へ始動 (07/10/19)
- 北京五輪野球:日本代表、国内組最精鋭メンバー (07/10/13)
- 星野ジャパンでミスターの「3」欠番 (07/10/01)
- 北京五輪野球:左ヒジ故障の秋信守、代表入り困難 (07/09/30)
- 北京五輪予選のアジア野球選手権観戦ツアー (07/09/27)
- 五輪野球代表 G10人最多候補 (07/09/19)