北京五輪:インフラ
胡主席 五輪控え「万全の備え」指示
「北京五輪」開幕を8月に控えた中国で、選手団や観光客の移動に欠かせない交通機関の最終チェックが進んでいる。五輪開幕に合わせて開業準備に追われている北京南駅や、空港行きのモノレールなどを胡錦濤国家主席が30日までに相次ぎ視察し、交通機関の安全確保に万全を期すよう指示した。北京-天津間(全長約120キロ)を30分で結ぶ新たな鉄道路線の開業も8月1日に控える。五輪開催に向け国家の威信をかけたインフラ整備は最終コーナーにさしかかっている。
ロイター通信によると胡主席は、全面改築工事がほぼ終わった北京市内の「北京南駅」を視察。さらに五輪前に開業する天津までの高速鉄道に乗車し、最高時速300キロを体験した。
この新路線では、日独が技術協力して中国が国産高速列車として開発した「CRH3和諧号」が、北京-天津間で6月24日に試験走行し、時速394・3キロの最高速を記録している。
この列車は最高時速350キロで走行可能という中国初の国産列車として4月に完成したばかり。日本の新幹線技術やドイツの重電大手シーメンスからの技術をベースにした。北京-天津間で北京五輪を控え、8月1日に全長120キロの新たな路線が開業する予定で最高設計速度は350キロ。両都市間を約30分で結ぶ。
胡主席はさらに、北京市中心部の東直門駅で自ら自動販売機から切符を買って自動改札機を通り、開業前のモノレールに乗車。北京国際空港に到着後、今春に供用開始したばかりの第3ターミナルを視察した。
新華社通信によると、視察を終えた胡主席は、「五輪開幕まで1カ月余り。一流の施設だけではなく一流の管理、サービスで安全第一を心がけなければならない。北京五輪成功と市民へのサービス提供のため、さらなる貢献が必要だ」と職員ら関係者を激励した。