北京五輪 聖火リレー
北京五輪聖火妨害 中国内外で抗議拡大
北京五輪の聖火リレー妨害など、チベット騒乱をきっかけに強まる中国批判に対抗し、中国人による欧米への抗議行動が拡大している。十九日には、国内外で大規模なデモが計画されている。中国当局は愛国感情に配慮して黙認しているとみられ、日中関係筋は「二〇〇五年四月の反日デモの時と状況が似てきた」と警戒する。
「チベット独立分子を支持している」などとして、不買運動の標的にされたフランス系スーパー「カルフール」への抗議行動は中国全土に広がっている。
雲南省昆明のカルフール店舗前には十七日、二百人以上の市民が集結。「カルフール商品をボイコットしよう」と訴え、買い物客を「売国奴」とののしったという。
十九日には、湖北省武漢で三百人規模のデモが計画される。カルフール店舗前やフランス領事館前で、フランス国旗を燃やすとの情報もある。
中国メディアによると、同日はパリ、ロンドン、ロサンゼルスなどでも在留中国人が一斉にデモを行う予定。参加者は一万人を超す見通しで、「西側メディアの偏向報道やチベット独立分子の五輪破壊行為」に抗議するという。
抗議行動について中国外務省は「自発的なものであり、いずれも理由がある」と理解を示す。
一方、有力紙の中国青年報は十七日、カルフールの不買運動について「気持ちは分かるが、理性的ではない」と、自制を求める論評を掲載した。
〇五年四月の反日デモは、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りの動きをきっかけに発生。中国全土に拡大し、日系の商業施設襲撃などが続発した。今回も同様の事態が懸念されている。