北京五輪:開会式
北京五輪開会式は「現代中国」を強調
北京五輪の開会式演出担当グループの関係者によると、総監督の中国人映画監督、張芸謀氏の当初の開会式演出案は「歴史に焦点を当て過ぎ」として見直され「現代中国」をより強調する内容になったことが31日までに分かった。
開会式は8月8日午後8時に開始、クライマックスの聖火点火まで約3時間半にわたる一大イベント。張氏をリーダーとする演出グループは2006年に立ち上げられた。関係者は「案を固める07年6、7月ごろは意見の違いで険悪な雰囲気になったり、徹夜で激論を交わしたりしていた」と明かした。
演出案は2度の書き直しを経てまとまった。すでに北京市郊外の軍事施設だった場所で練習が行われているが「歴史と違って現代の表現は難しい。細かい部分では今も相当頭を悩ませている」(関係者)という。
映画「紅いコーリャン」の監督などで知られる張氏は歴史を題材にした作品も数多く手掛けてきた。これまでの作品に対しては「外国人が持つ中国のイメージに迎合している」「農村など遅れた部分を強調し過ぎ」との批判も一部であった。
こうした張氏の作風と「北京五輪は改革・開放の成果を世界に示す場」という中国政府の意向が合わない部分があったという。
会場の国家体育場は、芝の部分が移動式で、地下に昇降式の舞台が埋め込まれるなど開会式用の設計が施されている。4年前のアテネ五輪開会式を現場で見た張氏は「テレビ映り優先で現場の雰囲気がいまひとつだった」と周囲に漏らしており、今回は現場重視の演出になりそうだ。