北京五輪:インフラ
携帯テレビで北京五輪観戦に中央テレビ「待った!」
中央電視台(中央テレビ、CCTV)体育センターの江和平総監は9日、2008年の北京オリンピック(北京五輪)で、ライセンスがない他社による携帯テレビ電話向けの放送は権利の侵害との見方を示した。
携帯テレビ電話用チップを生産する泰景信息科技(上海)公司の何雲湘営業総監は先日、同社のチップが採用された携帯テレビ電話は、全国の大都市で発射している無料テレビ信号が受信できるため、北京五輪でも中央電視台などの番組が視聴できると発言。これに対し江総監は、「中央電視台は、中国本土で唯一のオリンピック放送機構で、全ての放送権を有している。ライセンスがない企業による五輪番組の放送や転送は権利侵害で違法だ」と述べた。
何営業総監は、権利の侵害には当たらないと主張、既に康佳、長虹(チャンホン)、創維(スカイワース)など国内の携帯電話メーカー20社余りとパートナーシップを締結しており、08年1月には新型携帯テレビ電話が続々と市場に出る予定だという。現在のチップの売上計画枚数は年3000万枚だが、09年には1億枚を見込んでいる。
北京五輪の期間中、中央電視台も国家広電総局のCMMBを採用したモバイルマルチメディア放送を行う計画で、既にオリンピック開催都市6カ所でテストを行った。利用料金も有線テレビと同じ1カ月10元程度を予定しており、安さと通信品質を武器に一気にユーザーの支持を得て標準採用を狙っている。五輪を巡る中央電視台と携帯メーカーの争いの背景には、標準採用での対立もあるとみられている。