北京五輪:環境
北京五輪 地下鉄料金値下げで大気汚染解消?

北京市の南北をつなぐ地下鉄5号線が7日に開通するのを機に、同市は地下鉄の料金を引き下げ、一律2元(約30円)に改定する。2008年北京五輪を前に、排気ガスをまき散らす車の交通量を少しでも削減し、渋滞と大気汚染を解消するのが狙いだが、予想通りの効果をもたらすか、どうか-。
北京市内には、東西に走る1号線や環状線の2号線など4路線の地下鉄が走る。1、2号線は相互に乗り換えた場合も含め3元(約45円)。1、2号線から八通線に乗り換える場合は4元(約60円)、13号線への乗り換えは5元(約75円)と、料金体系は少々複雑だった。
北京市全域を網羅しているとはいえず、車の利便性にはかなわない。中国国営新華社通信によると、通勤・通学に地下鉄を利用しているのは約15%にすぎない。一方、北京市の車の登録台数は300万台。市内の幹線道路の渋滞は年々悪化し、大気汚染が深刻化している。
北京市ではこれまでも、市民に地下鉄やバスなど公共交通機関の利用を呼び掛けてきた。今年に入ってからはバスの住民割引や学生割引も開始。これに続き今度は、全長27.6キロの新線の開通に合わせ、地下鉄料金の引き下げに踏み切った。
料金体系には2つの案があった。一つは今回採用された一律2元とする案。もう一つは距離に応じた料金体系で、7キロ未満2元、7キロ~14キロ未満3元、それ以上が4元という設定だった。専門家に利用客らを交え討議した結果、収益よりも、分かりやすさと割安感を優先させた。
新華社通信によると、北京市運輸管理局の劉通亮局長は「一律料金システムは採用しやすく乗客にとっても安い。さらに多くの地下鉄が開通すれば、もっと多くの人々が地下鉄を利用し、地上の交通渋滞は緩和され、大気の質も向上するだろう」と期待する。
乗客増を促すために、車両を増やし運行間隔も狭める予定だ。北京市では2010年までに公共交通機関利用者の割合を30~40%まで引き上げたいとしている。