北京五輪:陸上
「くじけず北京五輪で頑張って」競歩・山崎
今月1日に行われた陸上の世界選手権大阪大会男子50キロ競歩で、競技役員の誘導ミスで途中棄権となった山崎勇喜(23)(長谷川体育施設)のもとへ、ファンから励ましの手紙や電子メールが70通も寄せられている。
山崎選手は「悔しさは、北京五輪のメダル獲得で晴らす」と来夏の大舞台で、温かい激励に応える活躍を誓う。
残り1周で、周回終了と勘違いした競技役員に導かれ競技場内へ。意識がもうろうとするなかゴールラインを越え、疲労と脱水症状でその場に倒れ込み、途中棄権となった。
レース直後から学生や主婦などから「テレビで初めて競歩を見ましたが、あんなに過酷とは知らなかった」「酷暑の中、歩き続ける姿に勇気づけられました」「くじけず北京五輪で頑張って」という手紙やメールが会社などへ届いた。山崎選手は「役員のミスを責めるつもりはない。反響の大きさで身にしみたのは、期待に応えられなかった自分の情けなさ」と語る。序盤から先頭集団で飛ばしたが、誤誘導の直前には9位まで落ちた。「あのまま続けても、(北京五輪が内定した)8位入賞はできなかった」
世界陸上後、すぐに練習を再開、初の公式戦となった22日の全日本実業団対抗の一万メートル競歩(岐阜)では、圧倒的な強さで優勝した。悲劇を経験し、たくましさを増した日本競歩界のエースは、「大阪で応援してくれた人たちのため、北京でメダルを取る。取らなきゃ、男じゃない」と話す。
(2007年9月28日12時43分 読売新聞)