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北京五輪:出場枠

浜口“疑惑判定”への抗議空しく2回戦敗退

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2回戦でスコアボード表示に抗議する浜口。不本意な判定で敗れ、マットを去った(共同)

世界レスリング最終日(23日、アゼルバイジャン・バクー)72キロ級でアテネ五輪銅メダルの浜口京子(29)=ジャパンビバレッジ=が、昨年の決勝で敗れたスタンカ・ズラテバ(ブルガリア)に2回戦で0-2で敗れた。敗者復活戦に回ったが2回戦で敗退。8位以内に与えられる国の北京五輪出場枠も確保できなかった。非五輪種目の67キロ級で井上佳子(19)=中京女大=は3回戦で敗れ、3位決定戦でも負けた。


 メダル死守に向けて臨んだ敗者復活2回戦。ザニベコワ(カザフスタン)にフォール負けを喫した浜口は、ぼうぜんとした表情でマットを降りた。「野獣になる」と必勝を誓った大会だったが、惨敗に終わった。

 本戦は2回戦のズラテバ戦で屈した。昨年は決勝で敗れ、頭突きで鼻も折られた因縁の相手だった。第1ピリオドを落として反撃に出たが、思わぬ事態に見舞われた。

 相手にバックを取られながら投げで応戦。両者そろって横に1回転し、浜口は自分の得点を確信したが、審判員はローリングが決まったとしてズラテバに得点を与えた。これで0-3。スコアボードをたたいて抗議したが、覆らなかった。

 試合終了のホイッスルが鳴ると、女子選手団長を務める父・アニマル浜口氏がマットに上がり「どうなってるんだよ!」と日本語で激怒。コーチ陣になだめられて引き下がったが、娘の不満は収まらない。

 「お父さんが抗議しているのだから、間違いない。何で(相手の)3ポイントなのか、意味が分からない」

 先の柔道世界選手権(リオデジャネイロ)では、男子100キロ超級の井上康生と100キロ級の鈴木桂治が、相手選手を投げた後にバランスを崩したことで相手にポイントが与えられる不可解判定に泣かされた。今度は浜口だ。日本レスリング協会の福田富昭会長は「私の判定では3-1で浜口が勝っていたが判定は覆らない。しっかりポイントを取れるような試合をしないといけない」と話したが…。

 3大会ぶりの世界女王の座を奪還するどころか、8位以内に与えられる北京五輪の国の出場枠まで逃した。浜口父娘の気合は、通じなかった。

★そのとき

 母・初枝さんは、「京子」と書かれた鉢巻き姿でスタンドから応援。娘の敗戦に怒りをあらわにした。試合直後は審判団にブーイングを飛ばし、「負けは負け。結果は覆らない。従うしかない」と興奮気味。控室では落ち込む娘を励まし、「北京をめざしてがんばるしかない」と自身に言い聞かせるように話した。

★首脳陣、北京五輪に警戒感

 五輪実施の女子4階級のうち、日本は3階級を制した。それでも、富山強化委員長は「楽観視できない。外国勢は日本人対策を進めている。北京五輪は簡単にいかないだろう」と警戒心を強めた。

 五輪出場枠も取れなかった72キロ級の浜口については「練習でできていることが、なぜか試合で出せない。原因を突き止めなければいけない」と話した。72キロ級は来年3月のアジア選手権などで獲得を目指す。日本協会の高田専務理事は「(浜口)京子自身に取りに行かせたいが、まずは精神的に落ち着かせたい」と気遣った。

▼五輪出場資格

 女子は各階級16人。世界選手権で8位以内に入れず国別の出場枠を取れなかった場合は、来年に行われる3度の予選会(アジア選手権、第1次選考トライアル、最終選考トライアル)で出場資格獲得を目指す。アジア選手権は来年3月に韓国(仁川)で行われる。